【生産者のご紹介】 夢果実生産組合 保崎邦雄さん
Q1.主に生産されている生産物は何でしょうか?
桃と葡萄です。220アールほどの農地で栽培しています。
宅配で販売する他、近郊スーパーに朝収穫した桃を卸したりしています。
Q2.農業に携わるようになったきっかけを教えてください。
先祖代々農業をやっていて、祖父の代では養蚕と田んぼ、父親の代で桃と葡萄を始めたので、高校を卒業し農業関係の学校に通った後、20歳の時に農家を継ぎました。
Q3.農園の特徴を教えてください。もし何か他と変わった農法などがありましたらそちらも教えてください。
2、30年の間、土には有機肥料のみを与えて栽培しています。以前は養豚もやり、その糞なども肥料に加えていましたが、現在は養豚はやっていません。
220アールという面積はここら辺でもかなり広い方です。山も近く景色は最高です!
現在は、80アールほどをこれから農業をやっていきたい、という若い人に貸していて、指導したり農機具を貸したりして後継者となってくれる人を育てています。
農業は記録と経験が全て。「農業日誌」をつけ、この花が咲いた頃にこの作業をやる、といった記録を辿りながら、数年間繰り返していくことで、技術を学びます。
強い芽には良い桃がつかないとか、雨が多いと桃の甘さが少なくなるとか、全て経験で学びます。
とは言っても、方法に正解はないので、今(2月)やっている枝の剪定作業にしても、やり方は十人十色。また、その年の天候によってできる実も変わってきます。
※現在、保崎さんの元で桃の栽培を学んでいる三井さんは、元は、保崎さんの桃を仕入れてインターネット販売していたお客さん。後継者を探していた時に、誰かいないか?と相談したところ、「自分たちやりたいです」と志願して保崎さんの元で学ぶようになった、とのこと!今年で4年目だそうです。
Q4.農業以外で何か活動されてることがありましたら教えてください。
自分は、仕事も遊びも大事にするタイプ。若いときはよくスキーをやりに行ってたけど、今はゴルフが大好き!
遊びと言っても、そこで構築される人間関係がとても大事。仕事上の付き合い、だけだと本音が語り合えないからね。お金は後から付いてくると思っています。
他に、農業に関わることですが、自家製の葡萄で干しぶどうを作ったり、ワインを作ったりしています。孫が成人した時に、生まれた年に仕込んだワインを開けるのを楽しみにしています。
お土産にいただいた桃のシロップ漬けと自家製の枯露柿。とても美味しかったです。
Q5.保崎さんが農業を通して伝えていきたいことは何でしょうか?
伝えたい、ってほどのこともないんだけど(笑)やっぱり農業をやっていても挑戦と遊び心は忘れないでいたいと思っています。あとは、実としてできたものを味わって頂けば良いと思います。